1/43 フェラーリ126C制作ノート

九州の1/43F1カー制作ファンのみんなよろしくです。

1/43 F1モデルカー 究極を求めて

F1に使用されるフォーミラーカーとは、

決勝レース300kmの距離を最高のスピードで走ることのみ追求し、

チェッカーを受けたらその1m後に壊れて動かなくなる車ということです。

 

そんな非日常な世界に人々は憧れる…。

F1とはそんな世界です。

 

モデルカー制作としてのF1

F1の始まりは、ヨーロッパ貴族の暇つぶしが起源といば少々語弊がるかもしれませんが、

当時高価だった車を自慢したい貴族たちが競争を始めたのではないかと思います。

 

グランプリ当初のドライバーは、大金持ちの貴族が多かったと聞きます。やがて、2度の戦争をへて行き場を失った飛行機のパイロットたちが参戦してきます。

F1のドライバーをF1パイロットというのはその名残と聞きます。

 

伝統のモナコでもF1パイロットたちは貴族と同等の扱いをされるそうです。

 

ヨーロッパのヨーロッパ人の為のブランプリモータースポーツそれがF1です。だから、ヨーロッパ嫌いのアメリカはF1はサッカーと同様にあまり人気がありませんね。

 

全てのモータースポーツの頂点であるF1。

だから、その象徴であるフォーミラーカーに憧れるのです。

ボシカのフェラーリエンジン

Vincento Bosicaのフェラーリ126 C2の1/43スケールのエンジン。

全長10mmのミニチュアモデルです。

 

V.Bosica氏はイタリアミラノ在住のモデルメーカーBosicaの作家。自身のFaceBookでは現役を引退されているそうです。

この作品は30年も前の作品で自身最盛期の作品だと思う。

設計、金属鋳造からエッチングまで全て一人で制作されたらしい。

 

創作物として観た人を感動させるものを作れる人を僕は芸術家と呼びたい。

しかし、モデルカーの作家としてWikipediaでも紹介されていないのは寂しいところではあります。

 

多分日本の1/43メーカー、モデルカー作家は彼を目標にしていたことは間違いないと思う。

 

 

マクラーレンホンダMP4/6

僕は、1/43メタル使用のモデルカー制作者を目指しています。制作を初めて3年ぐらいですが本業の仕事が忙しい時はできませんのでなかなか進みません。

 

特にタイトルにあるフェラーリ126C2とマクラーレンホンダMP4/6にはこだわっています。

現在は、1/43のヘルメットやフィギュアを中心に制作しています。

なぜ、メタル使用とあるかというと修正ができるからです。

プラモデルやレンジが素材の組み立てキットは本体自体を加工することはほぼできません。

しかし、素材がメタル(ホワイトメタル)の市販のキットの場合は、自由に作り変えることができます。

プロフィニッシャー早川松芳氏は、「キットは素材」と言っています。

 

1/20以上のサイズのプラモデルなど組み立てキットを制作する人たちは1/43のメタル製キットは、その素材の特性で自分である程度加工しないとそのまま作ることができないので敬遠する人が多いようです。

 

機械式時計の裏蓋を開けたようなモデルカーを制作したと思っています。

 

モデルファクトリーヒロ

現在、世界のモデルカー開発・制作の2大メーカーといえば、

イタリアのTAMEOと日本のモデルファクトリーヒロ(MFH)だと思う。

 

モデルファクトリーヒロ(MFH)は1989年設立のホワイトレンジ・レンジキャストを主体とした模型の開発、製造する日本が世界に誇るモデルカーキットメーカーです。※1989年というば=マクラーレンホンダとセナの絶頂期!

 

3Dソフトを駆使した商品は1/8や1/12のモデルが主体だが、その3Dデータをベースにしたであろう1/43の完成度は、あのV.BOSICAの作品を超えたかもしれません。

もちろん、細かなディテールは自作?しないといけませんが…。

 

僕自身は、1/43しか作らないのでモデルファクトリーヒロの1/43の製品しか制作したことしかありませんが、すべてのモデルがフルディテール(エンジンまで再現)なところが気に行っています。また、1/43でこのレベル(例えばメイクアップのキット)のキットの価格が15,000円前後というのも嬉しいところです。

 

しかし、誰が作ってもプロの作品とかわらないもの作れるので面白みには欠けるかも…。

ちょうど1/20ぐらいのプラモデルにたいな感じです。

 

1/43 ミニカーメーカーの雄 メイクアップ

 

2022年9月28日現在、ヤフオクにこの「メイクアップ製 シェルビーコブラ427」は出品されています。ざっと30年前の商品です。

 

30数年前、1/43のキットはヨーロッパを中心に最盛期を迎えていました。日本ではちょうどアイルトン・セナを中心としたF1ブームが席巻した時代です。

 

ヨーロッパ特にイタリア、フランス、イギリス、ドイツあたりの国が中心となってメーカーが競い合ってF1マシン・レーシングカーを中心に商品を発表していました。

そのことは日本でも当然雑誌などで紹介され、1/43モデルカーの制作に注目する人が出てきました。

 

より実車に近くリアルを目指し雑誌などでも紹介されるようなり、日本にも世界に負けない1/43のキット作りをするメーカーが現れました。

その中心が、現在も営業しているこのシェルビーコブラ427を作ったメイクアップ社です。

 

しかし、現在に至ってもそうですがこの1/43の精密なモデルカーの存在は一部の車好き、模型好きの小さな小さな市場でしかありません。

C2と言えばジル・ヴィルヌーヴ

 

F1のドライバーその中でもトップになるドライバーは、

とにかく勝利にこだわる人種だと聞く。

昔、「地上の夢」という小説を読んだことがあるがF1の世界で生きるということはそんなことらしい。

 

もちろん、ジル・ヴィルヌーヴの現役時代は知らない。

ワールドチャンピオンにもなったことがないドライバーがレース中に事故死しただけで伝説になるわけがない。

そして色々調べてみたときに出会ったのがヴィルヌーヴ最後のF1マシンフェラーリ126C2というフォーミラーカーだ。

 

とにかくかっこいい。126Cシリーズは全てかっこいいです。

もちろん、1/43 F1のモデルカーを制作す人たちの人気も高い気がする。

 

写真は以前制作しオークションに出品した作品。

ヘルメットの成形からデカールの制作まで全てオリジナルによる制作です。